出雲国風土記 嶋根郡 『爾佐加志能為社(爾佐加志能為神社)』
松江市島根町に鎮座する爾佐能加志能為神社は出雲国風土記に爾佐加志能為社と記載され、大己貴命を御祭神としてお祀りする古社です。拝 殿
本 殿
御祭神
主 祭 神 | 大己貴命 |
---|
御由緒
爾佐加志能為神社 (野井浦)祭神 大己貴命
歴史の足跡
現在、野井の神社といえば『出雲国風土記』、そして『延喜式』にみえる
古社「爾佐加志能為神社」である。同じ「爾佐」を冠する爾佐神社とは関係が深かったと思われ、立地も近いことが想定される。「爾佐加志能為」の社
名の「能為」が現地名(野井)であることも気がつくと思う。
「宝永七(一七一〇)年の「雲州四十二浦之詠歌」にみえる野井の神社は日御崎神社であった。当時、古代の爾佐加志能為神社の系譜を引く「加無利明
神(神守大明神)」は零落し、椎の木を祭っていた。当然、参拝客は社殿をもつ新しい日御碕神社に参拝したが、明治に入り『延喜式』重視により、日御碕神社に「加無利明神」を相殿にし、社名を古代の「爾佐加志能為神社」にして今日に至っている。「爾佐加志能為神社」の旧社地は野井の漁業組合附近であった。
地域祭礼として一月第二日曜に行われる野井とんど、宮練がある。かつての旧社地字「神守様灘」に隣接して字「どんどが鼻」があるので、野丼のとんどは江戸時代にさかのぼることがわかる。
0 件のコメント:
コメントを投稿